「埼玉県-2」慰霊碑一覧・参拝記録
 埼玉県鴻巣市
忠霊塔 (鴻巣公園)
建立場所
 埼玉県鴻巣市本町8-2 鴻巣公園
趣旨(英霊)
  日清・日露戦役・大東亜戦争における戦没者の慰霊顕彰
   (日清戦役:四柱 日露戦役:一六柱 大東亜戦争:四九七柱)
碑文
 我が国民は古来長く封建制度の風習の下に忠を以て孝と共に國民最高の道徳として培われて来た 吾が国民が忠を盡した事実はよく歴史の記明するところであるが特に明治以来日清日露の両戦役満州支那の両事変及第二次世界大戦に於ける大東亜戦争など幾多の戦乱に直面し国難に殉じた忠霊はその数枚挙に遑がない 我が郷土に於ても明治以来軍務に従事し尊き生命を邦家のために捧げたものはその数実に七百有余の多きに及んだ 今や未曽有の大戦後十余年平和も復興され世を挙げて祖国の興隆に邁進しつつあるの時我が鴻巣市に於ては身を以て平和の礎石になった郷土の殉國者の霊を一堂に祀りその忠誠とその功績を永えに讃えるの故を以て忠霊塔建設委員会を見るに至った 憶えば異境の地に祖国同胞の安寧と永遠の平和を念じつつせ散華した縁深き戦没者達はかくて古語に所謂死して朽ちざる者と伝わる可くその霊は限り無き歓びと感謝の念を以て郷土の発展と市民の幸福を見守るであろう 我等遺族達も亦市民の熱誠の表徴たる雄偉な忠霊塔を我が縁者の永遠の霊廟として親しく仰いでは一意更生良き市民良き國民たるの覚悟を新たにし進んでは世界平和を共同福祉の為に貢献せんと期するものである それでこそこの塔建設の恩義に報いる所為であると信ずる
   昭和三十二年四月
     埼玉県鴻巣市遺族会長 岡安美太郎
 「台座」合祀戦没者芳名 刻印
* 靖国神社宮司 筑波藤麿 書
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