群馬県護国神社
 群馬県護国神社
傷痍軍人之碑
建立場所
 群馬県高崎市乗附町2000 群馬県護国神社

趣旨(英霊)
 傷痍軍人の慰霊顕彰

碑文
 この碑の建設は 世界平和の大願を後世に伝えたいという念願から発したものである
 我々は嘗ての大戦に際し 国家の要請に基づいて戦線に立ち傷痍の身となって生死の境を彷徨した者である
 戦後における国民の生活は窮乏を極めたものであったが とりわけ我々戦傷病者にとっては精神的にも肉体的にも耐え難い苦難の日々であった しかも今日まで挫折することなく生存し得たのは 国家のために戦い 民族を護るために受けた傷病であるという矜恃と 戦傷病者相互の励ましと助け合いがあったからである
 今日の日本は民主主義国家として 世界を瞠目させるほどの経済的発展を遂げ国民の生活も飛躍的な向上を見るに至ったが その陰には尊い戦没者や我々のような多くの犠牲者の存在することを思うべきであろう
 我々はこうした苦渋の体験に鑑み 将来我が国が永久に戦争に介入するようなことなく 平和で豊かな国土を守り 勤勉で礼節ある民族として 世界平和に貢献するよう努力することを祈ってやまない
 ここに戦没された英霊を慰霊顕彰するとともに 我々戦傷病者の悲願を永く伝えるために 会員一人一人の善意を結集してこの碑を建立するものである
   昭和五十七年七月二日
     群馬県傷痍軍人会
護国神社別慰霊碑

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