富山縣護国神社
 富山県護国神社
嗚呼 トラック諸島
建立場所
 富山県富山市磯部町1-1 富山県護国神社

趣旨(英霊)
 トラック諸島にて戦歿された御英霊200余柱の慰霊顕彰

碑文
 大東亜戦の様相益々苛烈を極め、南方戦域死守の要いよいよ急を告げる昭和18年秋、精鋭を誇る我が聯隊及び師団司令部は中部太平洋トラック諸島に急派された。
 遠征途次、南海に幾度か魚雷・空爆の猛襲を受け乍ら救援のため、サイパン島を迂回した第2陣と一丸となり、海軍と密に連携して夏島を中心とする各島に分散配置した聯隊は、敵の制海・制空により補給途絶・孤立無援の戦況下、連日の凄惨執拗な艦・空爆撃を受け、人間生存の極限とも思える飢餓及び、特有の悪疫を克服し乍ら玉砕の覚悟を以て、遂に敵の攻略を許さなかったのである。
 しかし乍らこの大任遂行中、酷熱の赤道間近に於いて戦歿された御英霊が200余柱の多きに達したことは、痛恨の極みである。
  嗚呼悲壮なるかな!!
 戦後正に40年、嘗ては死生血涙を共に苦闘を続け今は亡き戦友のご冥福を祈ると共に、涙を呑んで散華なされた南溟の空を仰ぎ、鎮魂の誠を捧げるためゆかりのある聖域にこの碑を建立した。
   昭和60年12月8日
    金沢第52師団司令部 富山歩兵第69聯隊 トラック諸島戦友会

お知らせ(碑の脇の石柱に掲示)
 1 裏面にトラック諸島の位置表示
 2 正面下にトラック諸島「戦没者の墓」の1/5の模型、墓石原石あり
 3 碑の正面方向(南南東)がトラック諸島。遥拝し英霊をお慰めして下さい
護国神社別慰霊碑
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